Previous Next

Zend_Text_Table

Zend_Text_Table は、さまざまなデコレータを使用して テキストベースの表をその場で作成するためのコンポーネントです。 これは、たとえばテキスト形式のメールで構造化されたデータを送信したい場合などに便利です。 その場合は等幅フォントを使う必要があります。 また、CLI アプリケーションで表形式の情報を表示する場合にも便利です。 Zend_Text_Table は、複数行にわたるカラムやカラムの連結、 テキストの配置の指定に対応しています。

Note: エンコーディング

Zend_Text_Table のデフォルトでは、文字列が UTF-8 でエンコードされていることを前提としています。 もしそれ以外を使用している場合は、文字エンコーディングを コンストラクタあるいは Zend_Text_Table_ColumnsetContent メソッドのパラメータで指定します。 もうひとつの方法として、もしそのエンコーディングをプロセス全体で使う場合には Zend_Text_Table::setInputCharset($charset) で標準の入力文字セットを定義することができます。 表を出力する際に別の文字セットを使用したい場合は、 Zend_Text_Table::setOutputCharset($charset) で設定します。

Zend_Text_Table オブジェクトは行の集まりで構成されており、 行は列の集まりで構成されています。行と列を表すのが、それぞれ Zend_Text_Table_Row および Zend_Text_Table_Column です。 表を作成する際に、表のオプションを配列で指定することができます。 指定できるオプションは次のとおりです。

  • columnWidths (必須): 配列で、すべてのカラムとその幅 (文字数) を指定します。

  • decorator: テーブルの罫線に使用するデコレータ。 デフォルトは unicode ですが、ascii あるいは独自のデコレータオブジェクトのインスタンスを指定することもできます。

  • padding: カラムの左右の余白文字数。 デフォルトはゼロです。

  • AutoSeparate: 各行を横線でどのように区切るかの方法。 デフォルトは、すべての行間を区切ります。これは、次の Zend_Text_Table の定数のビットマスクで指定します。

    • Zend_Text_Table::AUTO_SEPARATE_NONE

    • Zend_Text_Table::AUTO_SEPARATE_HEADER

    • Zend_Text_Table::AUTO_SEPARATE_FOOTER

    • Zend_Text_Table::AUTO_SEPARATE_ALL

    ヘッダは常に最初の行、フッタは常に最後の行となります。

表に行を追加するには、 Zend_Text_Table_Row のインスタンスを作成して、それを appendRow メソッドで追加します。行自体には何もオプションはありません。 配列を直接 appendRow メソッドに渡すこともできます。 この場合は、複数の列オブジェクトからなる行オブジェクトに自動的に変換されます。

行に列を追加する方法も同じです。 Zend_Text_Table_Column のインスタンスを作成し、 列のオプションをコンストラクタで指定するか、あるいは後から set* メソッドで設定します。 最初のパラメータは列の中身で、これは複数行にすることもできます。 複数行にする場合は \n で行を区切ります。 2 番目のパラメータは配置を指定します。デフォルトは左詰めで、 Zend_Text_Table_Column のクラス定数のいずれかを指定することができます。

  • ALIGN_LEFT

  • ALIGN_CENTER

  • ALIGN_RIGHT

3 番目のパラメータは列の連結 (colspan) を指定します。 たとえば、このパラメータに "2" を指定すると、 表の中で 2 つの列が連結されるようになります。 最後のパラメータは列の中身のエンコーディングです。 ASCII および UTF-8 以外を使用する場合は必ず指定しなければなりません。 行を列に追加するには、行オブジェクトの appendColumn のパラメータに列オブジェクトを指定してコールします。 あるいは、文字列を直接 appendColumn メソッドに渡すこともできます。

最後に、表をレンダリングするには render メソッドを使用します。あるいは、 echo $table;$tableString = (string) $table などとしてマジックメソッド __toString を使用することもできます。

Example #1 Zend_Text_Table の使用例

この例では、Zend_Text_Table でシンプルな表を作成するための方法を示します。

$table = new Zend_Text_Table(array('columnWidths' => array(10, 20)));

// シンプルな例
$table->appendRow(array('Zend', 'Framework'));

// あるいは冗長な例
$row = new Zend_Text_Table_Row();

$row->appendColumn(new Zend_Text_Table_Column('Zend'));
$row->appendColumn(new Zend_Text_Table_Column('Framework'));

$table->appendRow($row);

echo $table;

この結果は次のようになります。

┌──────────┬────────────────────┐
│Zend      │Framework           │
└──────────┴────────────────────┘
Previous Next
Introduction to Zend Framework
概要
インストール
Zend_Acl
導入
アクセス制御の洗練
高度な使用法
Zend_Amf
導入
Zend_Amf_Server
Zend_Application
導入
Zend_Application Quick Start
Theory of Operation
Examples
コア機能
利用できるリソースプラグイン
Zend_Auth
導入
データベースのテーブルでの認証
ダイジェスト認証
HTTP 認証アダプタ
LDAP 認証
Open ID 認証
Zend_Cache
導入
キャッシュの仕組み
Zend_Cache のフロントエンド
Zend_Cache のバックエンド
Zend_Captcha
導入
Captcha の方法
CAPTCHA アダプタ
Zend_CodeGenerator
導入
Zend_CodeGeneratorサンプル
Zend_CodeGeneratorリファレンス
Zend_Config
導入
動作原理
Zend_Config_Ini
Zend_Config_Xml
Zend_Config_Writer
Zend_Config_Writer
Zend_Console_Getopt
導入
Getopt の規則の宣言
オプションおよび引数の取得
Zend_Console_Getopt の設定
Zend_Controller
Zend_Controller クイックスタート
Zend_Controller の基本
フロントコントローラ
リクエストオブジェクト
標準のルータ
ディスパッチャ
アクションコントローラ
アクションヘルパー
レスポンスオブジェクト
プラグイン
モジュラーディレクトリ構造の規約の使用
MVC での例外
以前のバージョンからの移行
Zend_Currency
Zend_Currency について
通貨の操作方法
以前のバージョンからの移行
Zend_Date
導入
動作原理
基本メソッド
Zend_Date API の概要
日付の作成
日付関数全般用の定数
動作例
Zend_Db
Zend_Db_Adapter
Zend_Db_Statement
Zend_Db_Profiler
Zend_Db_Select
Zend_Db_Table
Zend_Db_Table_Row
Zend_Db_Table_Rowset
導入
Zend_Debug
変数の出力
Zend_Dojo
導入
Zend_Dojo_Data: dojo.data エンベロープ
Dojo ビューヘルパー
Dojoフォーム要素とデコレーター
Zend_Dom
導入
Zend_Dom_Query
Zend_Exception
例外の使用法
Zend_Feed
導入
フィードの読み込み
ウェブページからのフィードの取得
RSS フィードの使用
Atom フィードの使用
単一の Atom エントリの処理
フィードおよびエントリの構造の変更
独自のフィードクラスおよびエントリクラス
Zend_File
Zend_File_Transfer
Zend_File_Transfer 用のバリデータ
Filters for Zend_File_Transfer
以前のバージョンからの移行
Zend_Filter
導入
標準のフィルタクラス群
フィルタチェイン
フィルタの書き方
Zend_Filter_Input
Zend_Filter_Inflector
Zend_Form
Zend_Form
Zend_Form クイックスタート
Zend_Form_Element を用いたフォーム要素の作成
Zend_Form によるフォームの作成
Zend_Form_Decorator による独自のフォームマークアップの作成
Zend Framework に同梱されている標準のフォーム要素
Zend Framework に同梱されている標準のデコレータ
Zend_Form の国際化
Zend_Form の高度な使用法
Zend_Gdata
導入
AuthSub による認証
Using the Book Search Data API
ClientLogin による認証
Google Calendar の使用法
Google Documents List Data API の使用法
Using Google Health
Google Spreadsheets の使用法
Google Apps Provisioning の使用法
Google Base の使用法
Picasa Web Albums の使用法
YouTube Data API の使用法
Gdata の例外処理
Zend_Http
導入
Zend_Http_Client - 高度な使用法
Zend_Http_Client - 接続アダプタ
Zend_Http_Cookie および Zend_Http_CookieJar
Zend_Http_Response
Zend_InfoCard
導入
Zend_Json
導入
基本的な使用法
Zend_Json の高度な使用法
XML から JSON への変換
Zend_Json_Server - JSON-RPCサーバー
Zend_Layout
導入
Zend_Layout クイックスタート
Zend_Layout の設定オプション
Zend_Layout の高度な使用法
Zend_Ldap
導入
Zend_Loader
ファイルやクラスの動的な読み込み
The Autoloader
Resource Autoloaders
プラグインのロード
Zend_Locale
導入
Zend_Locale の使用法
正規化および地域化
日付および時刻の扱い
サポートするロケール
以前のバージョンからの移行
Zend_Log
概要
ライター
フォーマッタ
フィルタ
Zend_Mail
導入
SMTP 経由での送信
SMTP 接続による複数のメールの送信
異なる転送手段の使用
HTML メール
ファイルの添付
受信者の追加
MIME バウンダリの制御
追加のヘッダ
文字セット
エンコーディング
SMTP 認証
セキュアな SMTP トランスポート
メールメッセージの読み込み
Zend_Measure
導入
計測値の作成
計測値の出力
計測値の操作
計測値の型
Zend_Memory
概要
メモリマネージャ
メモリオブジェクト
Zend_Mime
Zend_Mime
Zend_Mime_Message
Zend_Mime_Part
Zend_Navigation
Introduction
画面
Containers
Zend_OpenId
導入
Zend_OpenId_Consumer の基本
Zend_OpenId_Provider
Zend_Paginator
導入
使用法
設定
高度な使用法
Zend_Pdf
導入
PDF ドキュメントの作成および読み込み
PDF ドキュメントへの変更内容の保存
ページの操作
描画
ドキュメントの情報およびメタデータ
Zend_Pdf モジュールの使用例
Zend_ProgressBar
Zend_ProgressBar
Zend_Reflection
導入
Zend_Reflectionサンプル
Zend_Reflectionリファレンス
Zend_Registry
レジストリの使用法
Zend_Rest
導入
Zend_Rest_Client
Zend_Rest_Server
Zend_Search_Lucene
概要
インデックスの構築
インデックスの検索
クエリ言語
クエリ作成用の API
文字セット
拡張性
Java Lucene との相互運用
応用
ベストプラクティス
Zend_Server
導入
Zend_Server_Reflection
Zend_Service
導入
Zend_Service_Akismet
Zend_Service_Amazon
Zend_Service_Amazon_Ec2
Zend_Service_Amazon_Ec2: Instances
Zend_Service_Amazon_Ec2: Windows Instances
Zend_Service_Amazon_Ec2: Reserved Instances
Zend_Service_Amazon_Ec2: CloudWatch Monitoring
Zend_Service_Amazon_Ec2: Amazon Machine Images (AMI)
Zend_Service_Amazon_Ec2: Elastic Block Stroage (EBS)
Zend_Service_Amazon_Ec2: Elastic IP Addresses
Zend_Service_Amazon_Ec2: Keypairs
Zend_Service_Amazon_Ec2: Regions and Availability Zones
Zend_Service_Amazon_Ec2: Security Groups
Zend_Service_Amazon_S3
Zend_Service_Audioscrobbler
Zend_Service_Delicious
Zend_Service_Flickr
Zend_Service_Nirvanix
Zend_Service_ReCaptcha
Zend_Service_Simpy
導入
Zend_Service_StrikeIron
Zend_Service_StrikeIron: バンドルされているサービス
Zend_Service_StrikeIron: 応用編
Zend_Service_Technorati
Zend_Service_Twitter
Zend_Service_Yahoo
Zend_Session
導入
基本的な使用法
高度な使用法
グローバルセッションの管理
Zend_Session_SaveHandler_DbTable
Zend_Soap
Zend_Soap_Server
Zend_Soap_Client
WSDLアクセッサ
自動検出
Zend_Tag
Introduction
Zend_Tag_Cloud
Zend_Test
導入
Zend_Test_PHPUnit
Zend_Text
Zend_Text_Figlet
Zend_Text_Table
Zend_TimeSync
導入
Zend_TimeSync の動作
Zend_Tool_Framework
Introduction
Using the CLI Tool
Architecture
Creating Providers to use with Zend_Tool_Framework
Shipped System Providers
Zend_Tool_Project
Zend_Tool_Project導入
Create A Project
Zend Tool Project Providers
Zend_Translate
導入
Zend_Translate のアダプタ
翻訳アダプタの使用法
以前のバージョンからの移行
Zend_Uri
Zend_Uri
Zend_Validate
導入
標準のバリデーションクラス群
バリデータチェイン
バリデータの書き方
検証メッセージ
Zend_Version
Zend Framework のバージョンの取得
Zend_View
導入
コントローラスクリプト
ビュースクリプト
ビューヘルパー
Zend_View_Abstract
以前のバージョンからの移行
Zend_Wildfire
Zend_Wildfire
Zend_XmlRpc
導入
Zend_XmlRpc_Client
Zend_XmlRpc_Server
Zend Framework のシステム要件
導入
Zend Framework PHP 標準コーディング規約
概要
PHP ファイルの書式
命名規約
コーディングスタイル
Zend Framework Performance Guide
導入
クラスの読み込み
Zend_Dbパフォーマンス
国際化(i18n)とローカライズ(l10n)
ビューのレンダリング
著作権に関する情報