Previous Next

使用法

データコレクションのページ処理

ページ処理を行うには、Zend_Paginator がデータにアクセスするための汎用的な方法が必要です。 そのため、データへのアクセスはすべてデータソースアダプタを用いて行います。 Zend Framework には、いくつかのアダプタが標準で同梱されています。

Zend_Paginator 用のアダプタ
アダプタ 説明
Array PHP の配列を使用します。
DbSelect Zend_Db_Select のインスタンスを使用し、配列を返します。
DbTableSelect Zend_Db_Table_Select のインスタンスを使用し、 Zend_Db_Table_Rowset_Abstract のインスタンスを返します。 これは、結果セットについての追加情報 (カラム名など) を提供します。
Iterator » Iterator のインスタンスを使用します。
Null データのページ処理を管理する際に Zend_Paginator を使用しません。その場合でもページ処理コントロールの機能を使うことはできます。

Note:

指定したクエリにマッチするすべての行を取得するのではなく、 DbSelect アダプタや DbTableSelect アダプタは 現在のページの表示のための必要最小限のデータのみを取得します。

そのため、マッチする行の総数を得るための別のクエリが動的に生成されます。 しかし、総数を直接指定したり、総数を求めるクエリを直接指定したりすることもできます。 詳細な情報は、DbSelect アダプタの setRowCount() メソッドを参照ください。

Zend_Paginator のインスタンスを作成するには、 コンストラクタでアダプタを指定しなければなりません。

$paginator = new Zend_Paginator(new Zend_Paginator_Adapter_Array($array));

利便性を確保するために、Zend Framework に同梱されているアダプタ用の静的メソッド factory() も用意されています。

$paginator = Zend_Paginator::factory($array);

Note:

Null アダプタの場合は、 データコレクションのかわりに要素数をコンストラクタで指定します。

この状態でも技術的には既に使用可能ですが、 ユーザが要求したページ番号をコントローラのアクション内で教えてやる必要があります。 これにより、データを読み進めていくことが可能となります。

$paginator->setCurrentPageNumber($page);

ページ番号は URL で指定するのがもっともシンプルな方法でしょう。 Zend_Controller_Router_Interface 互換のルータを使うことを推奨しますが、 それが必須というわけではありません。

INI ファイルで定義するルートの例を次に示します。

routes.example.route = articles/:articleName/:page
routes.example.defaults.controller = articles
routes.example.defaults.action = view
routes.example.defaults.page = 1
routes.example.reqs.articleName = \w+
routes.example.reqs.page = \d+

この設定を使った (そして Zend Framework の MVC コンポーネントを使った) 場合、現在のページ番号を設定するコードはこのようになります。

$paginator->setCurrentPageNumber($this->_getParam('page'));

それ以外にもオプションがあります。詳細は 設定 を参照ください。

最後に、paginator のインスタンスをビューに割り当てます。 Zend_View と ViewRenderer アクションヘルパーを使っている場合は、 次のようになります。

$this->view->paginator = $paginator;

ビュースクリプトによるページのレンダリング

ビュースクリプトを使用してページ項目のレンダリング (Zend_Paginator を使うよう設定している場合) とページ処理コントロールの表示を行います。

Zend_Paginator は SPL の » IteratorAggregate インターフェイスを実装しているので、 項目を順次処理したり表示したりするのは簡単です。



Example

paginator)): ?>
    paginator as $item): ?>
paginationControl($this->paginator, 'Sliding', 'my_pagination_control.phtml'); ?>

最後のほうでビューヘルパーをコールしているところに注目しましょう。 PaginationControl 4 つまでのパラメータを受け取ります。 paginator のインスタンス、スクロール形式、 そして追加パラメータの配列です。

2 番目と 3 番目のパラメータは重要です。 ビュー partial はページ処理コントロールの 見た目を決めるために用いられ、 一方スクロール形式はその 振る舞い を決めるために用いられます。ビュー partial が、次のようなページ処理コントロール形式だっととしましょう。

zend.paginator.usage.rendering.control.png

ここで "next" リンクを数回クリックしたときに、いったい何が起こるでしょう? そう、いろんなことが起こりえます。 クリックし続けても現在のページがずっと中央に表示される (Yahoo! 形式) かもしれませんし、 表示される範囲はそのままで現在のページの位置がどんどん右にずれていき、 表示範囲の最後をページでさらに "next" をクリックしたときに一番左に戻るかもしれません。 ページを進めるたびにページ数そのものが増加 ("scroll") していく (Google 形式) も考えられます。

4 種類のスクロール形式が Zend Framework に組み込まれています。

Zend_Paginator のスクロール形式
スクロール形式 説明
All すべてのページを返します。 総ページ数が比較的少なめのときなど、 ドロップダウンメニュー形式でページ選択をさせる際に便利です。 そのような場合は、利用できるすべてのページを 一度にユーザに見せることになるでしょう。
Elastic Google 風のスクロール形式で、 ユーザがページを移動するのにあわせて拡大・縮小します。
Jumping ユーザがページを進めるにつれて、 ページ番号が表示範囲の最後に向けて進んでいきます。 表示範囲を超えると、新しい範囲の最初の位置に移動します。
Sliding Yahoo! 風のスクロール形式で、 現在表示されているページが常にページ範囲の中央 (あるいは可能な限りそれに近い場所) にあるようにします。これがデフォルトの形式です。

4 番目、そして最後のパラメータはオプションの連想配列です。 ここで、ビューパーシャルから ($this を用いて) 使用したい追加変数を指定します。 たとえば、ページ移動用のリンクに使用する追加の URL パラメータなどを含めることができます。

デフォルトのビュー partial とスクロール形式、 そしてビューのインスタンスを設定してしまえば、 PaginationControl のコールを完全に除去することができます。

Zend_Paginator::setDefaultScrollingStyle('Sliding');
Zend_View_Helper_PaginationControl::setDefaultViewPartial('my_pagination_control.phtml');
$paginator->setView($view);

これらの値をすべて設定すると、 ビュースクリプト内で単純な echo 文を使用するだけでページ処理コントロールをレンダリングできるようになります。

paginator; ?>

Note:

もちろん、Zend_Paginator を別のテンプレートエンジンで使用することもできます。 たとえば、Smarty を使用する場合は次のようになります。

$smarty->assign('pages', $paginator->getPages());

そして、テンプレートからは次のようにして paginator の値にアクセスします。

{$pages.pageCount}

ページ処理コントロールの例

次のページ処理コントロールの例が、 とりあえず使い始めるにあたっての参考となることでしょう。

検索のページ処理



pageCount): ?> 
previous)): ?> < Previous | < Previous | pagesInRange as $page): ?> current): ?> | | next)): ?> Next > Next >

項目のページ処理



pageCount): ?> 
firstItemNumber; ?> - lastItemNumber; ?> of totalItemCount; ?> previous)): ?> First | First | previous)): ?> < Previous | < Previous | next)): ?> Next > | Next > | next)): ?> Last Last

ドロップダウンのページ処理

pageCount): ?> 




プロパティの一覧

次のオプションが、ページ処理コントロールのビュー partial で使用可能です。

ビュー partial のプロパティ
プロパティ 説明
first integer 最初のページ番号 (つまり 1)
firstItemNumber integer このページの最初の項目の番号
firstPageInRange integer スクロール形式で返された範囲内の最初のページ
current integer 現在のページ番号
currentItemCount integer このページの項目の数
last integer 最後のページ番号
lastItemNumber integer このページの最後の項目の番号
lastPageInRange integer スクロール形式で返された範囲内の最後のページ
next integer 次のページ番号
pageCount integer ページ数
pagesInRange array スクロール形式で返されたページの配列
previous integer 前のページ番号
totalItemCount integer 項目の総数
Previous Next
Introduction to Zend Framework
概要
インストール
Zend_Acl
導入
アクセス制御の洗練
高度な使用法
Zend_Amf
導入
Zend_Amf_Server
Zend_Auth
導入
データベースのテーブルでの認証
ダイジェスト認証
HTTP 認証アダプタ
LDAP 認証
Open ID 認証
Zend_Cache
導入
キャッシュの仕組み
Zend_Cache のフロントエンド
Zend_Cache のバックエンド
Zend_Captcha
導入
Captcha の方法
Captcha アダプタ
Zend_Config
導入
動作原理
Zend_Config_Ini
Zend_Config_Xml
Zend_Config_Writer
Zend_Config_Writer
Zend_Console_Getopt
Getopt について
Getopt の規則の宣言
オプションおよび引数の取得
Zend_Console_Getopt の設定
Zend_Controller
Zend_Controller クイックスタート
Zend_Controller の基本
フロントコントローラ
リクエストオブジェクト
標準のルータ
ディスパッチャ
アクションコントローラ
アクションヘルパー
レスポンスオブジェクト
プラグイン
モジュラーディレクトリ構造の規約の使用
MVC での例外
以前のバージョンからの移行
Zend_Currency
Zend_Currency について
通貨の操作方法
以前のバージョンからの移行
Zend_Date
導入
動作原理
基本メソッド
Zend_Date API の概要
日付の作成
日付関数全般用の定数
動作例
Zend_Db
Zend_Db_Adapter
Zend_Db_Statement
Zend_Db_Profiler
Zend_Db_Select
Zend_Db_Table
Zend_Db_Table_Row
Zend_Db_Table_Rowset
導入
Zend_Debug
変数の出力
Zend_Dojo
導入
Zend_Dojo_Data: dojo.data エンベロープ
Dojo ビューヘルパー
Dojo Form Elements and Decorators
Zend_Dom
導入
Zend_Dom_Query
Zend_Exception
例外の使用法
Zend_Feed
導入
フィードの読み込み
ウェブページからのフィードの取得
RSS フィードの使用
Atom フィードの使用
単一の Atom エントリの処理
フィードおよびエントリの構造の変更
独自のフィードクラスおよびエントリクラス
Zend_File
Zend_File_Transfer
Zend_File_Transfer 用のバリデータ
Filters for Zend_File_Transfer
以前のバージョンからの移行
Zend_Filter
導入
標準のフィルタクラス群
フィルタチェイン
フィルタの書き方
Zend_Filter_Input
Zend_Filter_Inflector
Zend_Form
Zend_Form
Zend_Form クイックスタート
Zend_Form_Element を用いたフォーム要素の作成
Zend_Form によるフォームの作成
Zend_Form_Decorator による独自のフォームマークアップの作成
Zend Framework に同梱されている標準のフォーム要素
Zend Framework に同梱されている標準のデコレータ
Zend_Form の国際化
Zend_Form の高度な使用法
Zend_Gdata
Gdata について
AuthSub による認証
Using the Book Search Data API
ClientLogin による認証
Google Calendar の使用法
Google Documents List Data API の使用法
Using Google Health
Google Spreadsheets の使用法
Google Apps Provisioning の使用法
Google Base の使用法
Picasa Web Albums の使用法
YouTube Data API の使用法
Gdata の例外処理
Zend_Http
Zend_Http_Client - 導入
Zend_Http_Client - 高度な使用法
Zend_Http_Client - 接続アダプタ
Zend_Http_Cookie および Zend_Http_CookieJar
Zend_Http_Response
Zend_InfoCard
導入
Zend_Json
導入
基本的な使用法
JSON オブジェクト
XML から JSON への変換
Zend_Json_Server - JSON-RPC server
Zend_Layout
導入
Zend_Layout クイックスタート
Zend_Layout の設定オプション
Zend_Layout の高度な使用法
Zend_Ldap
導入
Zend_Loader
ファイルやクラスの動的な読み込み
プラグインのロード
Zend_Locale
導入
Zend_Locale の使用法
正規化および地域化
日付および時刻の扱い
サポートするロケール
以前のバージョンからの移行
Zend_Log
概要
ライター
フォーマッタ
フィルタ
Zend_Mail
導入
SMTP 経由での送信
SMTP 接続による複数のメールの送信
異なる転送手段の使用
HTML メール
ファイルの添付
受信者の追加
MIME バウンダリの制御
追加のヘッダ
文字セット
エンコーディング
SMTP 認証
セキュアな SMTP トランスポート
メールメッセージの読み込み
Zend_Measure
導入
計測値の作成
計測値の出力
計測値の操作
計測値の型
Zend_Memory
概要
メモリマネージャ
メモリオブジェクト
Zend_Mime
Zend_Mime
Zend_Mime_Message
Zend_Mime_Part
Zend_OpenId
導入
Zend_OpenId_Consumer の基本
Zend_OpenId_Provider
Zend_Paginator
導入
使用法
設定
高度な使用法
Zend_Pdf
導入
PDF ドキュメントの作成および読み込み
PDF ドキュメントへの変更内容の保存
ドキュメントのページ
描画
ドキュメントの情報およびメタデータ
Zend_Pdf モジュールの使用例
Zend_ProgressBar
Zend_ProgressBar
Zend_Registry
レジストリの使用法
Zend_Rest
導入
Zend_Rest_Client
Zend_Rest_Server
Zend_Search_Lucene
概要
インデックスの構築
インデックスの検索
クエリ言語
クエリ作成用の API
文字セット
拡張性
Java Lucene との相互運用
応用
ベストプラクティス
Zend_Server
導入
Zend_Server_Reflection
Zend_Service
導入
Zend_Service_Akismet
Zend_Service_Amazon
Zend_Service_Audioscrobbler
Zend_Service_Delicious
Zend_Service_Flickr
Zend_Service_Nirvanix
Zend_Service_ReCaptcha
Zend_Service_Simpy
導入
Zend_Service_StrikeIron
Zend_Service_StrikeIron: バンドルされているサービス
Zend_Service_StrikeIron: 応用編
Zend_Service_Technorati
Zend_Service_Twitter
Zend_Service_Yahoo
Zend_Session
導入
基本的な使用法
高度な使用法
グローバルセッションの管理
Zend_Session_SaveHandler_DbTable
Zend_Soap
Zend_Soap_Server
Zend_Soap_Client
WSDL Accessor
AutoDiscovery
Zend_Test
導入
Zend_Test_PHPUnit
Zend_Text
Zend_Text_Figlet
Zend_Text_Table
Zend_TimeSync
導入
Zend_TimeSync の動作
Zend_Translate
導入
Zend_Translate のアダプタ
翻訳アダプタの使用法
Migrating from previous versions
Zend_Uri
Zend_Uri
Zend_Validate
導入
標準のバリデーションクラス群
バリデータチェイン
バリデータの書き方
Zend_Version
Zend Framework のバージョンの取得
Zend_View
導入
コントローラスクリプト
ビュースクリプト
ビューヘルパー
Zend_View_Abstract
Zend_Wildfire
Zend_Wildfire
Zend_XmlRpc
導入
Zend_XmlRpc_Client
Zend_XmlRpc_Server
Zend Framework のシステム要件
PHP のバージョン
PHP の拡張モジュール
Zend Framework のコンポーネント
Zend Framework の依存性
Zend Framework PHP 標準コーディング規約
概要
PHP ファイルの書式
命名規約
コーディングスタイル
Zend Framework Performance Guide
Introduction
Class Loading
Internationalization (i18n) and Localization (l10n)
View Rendering
著作権に関する情報