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Zend_Controller クイックスタート

導入

Zend_Controller は、Zend Framework の MVC システムの中心となるものです。MVC は » モデル-ビュー-コントローラ の頭文字をとったもので、アプリケーションのロジックと表示ロジックを分離させる設計手法です。 Zend_Controller_Front»  フロントコントローラ パターンを実装しており、 すべてのリクエストをいったんフロントコントローラで受け取った上でその URL にもとづいたアクションコントローラに配送します。

Zend_Controller は、拡張性を考慮して作成されています。 拡張の方法としては、既存のクラスのサブクラスを作成する方法と アクションヘルパーを作成する方法があります。 新しいサブクラスを作成すると、コントローラクラスの基盤となる インターフェイスや機能を新たに書くことができます。 アクションヘルパーを使用すると、システムの機能を強化したり変更したりできるようになります。

クイックスタート

より詳しい情報が知りたい場合は、次のセクションを参照ください。 とりあえず動かしてみたいという方は、ここを読むといいでしょう。

ファイルシステムレイアウトの作成

まずはディレクトリ構成を決めましょう。 典型的なレイアウトは、次のようなものです。

application/
    controllers/
        IndexController.php
    models/
    views/
        scripts/
            index/
                index.phtml
        helpers/
        filters/
html/
    .htaccess
    index.php

ドキュメントルートの設定

ウェブサーバのドキュメントルートを、先ほどのレイアウト中の html ディレクトリに設定します。

rewrite ルールの作成

上のレイアウトの html/.htaccess ファイルを、次のように編集します。

RewriteEngine on
RewriteRule !\.(js|ico|gif|jpg|png|css)$ index.php

このルールは、リソース (画像やスタイルシート) 以外のすべてのリクエストをフロントコントローラに転送します。 これ以外にもフロントコントローラにまわしたくない拡張子がある場合 (PDF やテキストファイルなど) は、その拡張子を追加するなり rewrite ルールを独自に作成するなりしましょう。

Note:

上の rewrire ルールは Apache 用のものです。 その他のウェブサーバ用の例については ルータのドキュメント を参照ください。

起動ファイルの作成

起動ファイルとはすべてのリクエストの転送先となるファイルのことで、 今回の例では html/index.php がそれにあたります。 html/index.php をお好みのエディタで開き、次の内容を追加します。




            

これは、フロントコントローラのインスタンスとディスパッチを行います。 この結果、アクア本コントローラへリクエストが転送されます。

デフォルトのアクションコントローラの作成

アクションコントローラについて説明する前に、まず Zend Framework でのリクエストの処理方法について知っておきましょう。 デフォルトでは、URL パスの最初の部分がコントローラ、 そしてその次の部分がアクションに対応します。たとえば URL が http://framework.zend.com/roadmap/components である場合、パスは /roadmap/components となり、これは roadmap コントローラの components アクションに対応します。 アクションを省略した場合は index アクションであるとみなされます。 またコントローラを省略した場合は index コントローラであるとみなされます (Apache が自動的に DirectoryIndex に対応させるという規約に従っています)。

Zend_Controller のディスパッチャは、 コントローラを対応するクラスに関連付けます。 デフォルトでは、コントローラ名の先頭を大文字にしたものに Controller をつなげたものがクラス名となります。 つまり、上の例では roadmap コントローラが RoadmapController クラスに対応することになります。

同様に、アクションもコントローラクラスのメソッドに関連付けます。 デフォルトでは、アクション名を小文字に変換して Action を追加したものがメソッド名となります。 つまり、上の例では components アクションは componentsAction メソッドになり、最終的に RoadmapController::componentsAction() がコールされることになります。

続いて、デフォルトのアクションコントローラと アクションメソッドを作ってみましょう。 先ほど説明したように、デフォルトのコントローラ名およびアクション名はどちらも index となります。 application/controllers/IndexController.php を開き、次の内容を入力しましょう。




            

デフォルトでは ViewRenderer アクションヘルパーが有効になります。つまり、 アクションメソッドとそれに対応するビュースクリプトを用意すれば、 すぐにその内容をレンダリングできるというわけです。 デフォルトでは、MVCのビュー層として Zend_View を使用します。 ViewRenderer は、コントローラ名 (たとえば index) とアクション名 (たとえば index) から処理するテンプレートを決定します。 デフォルトでは、テンプレートの拡張子は .phtml となります。つまり、上の例では index/index.phtml をレンダリングします。 さらに ViewRenderer は、 コントローラと同一階層にある views ディレクトリを自動的にビューの基底ディレクトリとみなし、 views/scripts/ ビュースクリプトがおかれるものと考えます。 したがって、実際にレンダリングされるテンプレートは application/views/scripts/index/index.phtml となります。

ビュースクリプトの作成

先ほど説明したように、ビュースクリプトの場所は application/views/scripts/ です。 デフォルトコントローラにおけるデフォルトのアクションのビュースクリプトは application/views/scripts/index/index.phtml となります。このファイルを作成し、何か HTML を入力してみましょう。




  
  My first Zend Framework App


    

Hello, World!

エラーコントローラの作成

デフォルトで、 エラーハンドラプラグイン が登録されています。 このプラグインを使用するには、エラー処理用のコントローラが必要です。 デフォルト設定では、デフォルトモジュールの ErrorControllererrorAction というメソッドがあることを想定しています。




            

先ほど説明したディレクトリ構成により、このファイルは application/controllers/ErrorController.php に配置されることになります。これとは別に、ビュースクリプト application/views/scripts/error/error.phtml が必要です。その中身は、たとえば次のようになるでしょう。




  
  エラー


    

エラーが発生しました

エラーが発生しました。後ほどもう一度お試しください。

実際に見てみましょう!

ここまでくれば、実際にブラウザでサイトを表示してみることができます。 あなたのドメインが example.com だとすると、 以下のいずれかの URL で先ほど作成したページが表示されることでしょう。

  • http://example.com/

  • http://example.com/index

  • http://example.com/index/index

これで、実際にコントローラやアクションを作成する準備ができました。 おめでとうございます!

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Introduction to Zend Framework
概要
インストール
Zend_Acl
導入
アクセス制御の洗練
高度な使用法
Zend_Auth
導入
データベースのテーブルでの認証
ダイジェスト認証
HTTP 認証アダプタ
LDAP 認証
Open ID 認証
Zend_Cache
導入
キャッシュの仕組み
Zend_Cache のフロントエンド
Zend_Cache のバックエンド
Zend_Captcha
Introduction
Captcha Operation
Captcha Adapters
Zend_Config
導入
動作原理
Zend_Config_Ini
Zend_Config_Xml
Zend_Console_Getopt
Getopt について
Getopt の規則の宣言
オプションおよび引数の取得
Zend_Console_Getopt の設定
Zend_Controller
Zend_Controller クイックスタート
Zend_Controller の基本
フロントコントローラ
リクエストオブジェクト
標準のルータ: Zend_Controller_Router_Rewrite
ディスパッチャ
アクションコントローラ
アクションヘルパー
レスポンスオブジェクト
プラグイン
モジュラーディレクトリ構造の規約の使用
MVC での例外
以前のバージョンからの移行
Zend_Currency
Zend_Currency について
通貨の操作方法
以前のバージョンからの移行
Zend_Date
導入
動作原理
基本メソッド
Zend_Date API の概要
日付の作成
日付関数全般用の定数
動作例
Zend_Db
Zend_Db_Adapter
Zend_Db_Statement
Zend_Db_Profiler
Zend_Db_Select
Zend_Db_Table
Zend_Db_Table_Row
Zend_Db_Table_Rowset
導入
Zend_Debug
変数の出力
Zend_Dojo
Introduction
Zend_Dojo_Data: dojo.data Envelopes
Dojo View Helpers
Dojo Form Elements and Decorators
Zend_Dom
導入
Zend_Dom_Query
Zend_Exception
例外の使用法
Zend_Feed
導入
フィードの読み込み
ウェブページからのフィードの取得
RSS フィードの使用
Atom フィードの使用
単一の Atom エントリの処理
フィードおよびエントリの構造の変更
独自のフィードクラスおよびエントリクラス
Zend_File
Zend_File_Transfer
Validators for Zend_File_Transfer
Zend_Filter
導入
標準のフィルタクラス群
フィルタチェイン
フィルタの書き方
Zend_Filter_Input
Zend_Filter_Inflector
Zend_Form
Zend_Form
Zend_Form クイックスタート
Zend_Form_Element を用いたフォーム要素の作成
Zend_Form によるフォームの作成
Zend_Form_Decorator による独自のフォームマークアップの作成
Zend Framework に同梱されている標準のフォーム要素
Zend Framework に同梱されている標準のデコレータ
Zend_Form の国際化
Zend_Form の高度な使用法
Zend_Gdata
Gdata について
AuthSub による認証
ClientLogin による認証
Google Calendar の使用法
Google Documents List Data API の使用法
Google Spreadsheets の使用法
Google Apps Provisioning の使用法
Google Base の使用法
YouTube Data API の使用法
Picasa Web Albums の使用法
Gdata の例外処理
Zend_Http
Zend_Http_Client - 導入
Zend_Http_Client - 高度な使用法
Zend_Http_Client - 接続アダプタ
Zend_Http_Cookie および Zend_Http_CookieJar
Zend_Http_Response
Zend_InfoCard
導入
Zend_Json
導入
基本的な使用法
JSON オブジェクト
XML から JSON への変換
Zend_Json_Server - JSON-RPC server
Zend_Layout
導入
Zend_Layout クイックスタート
Zend_Layout の設定オプション
Zend_Layout の高度な使用法
Zend_Ldap
導入
Zend_Loader
ファイルやクラスの動的な読み込み
プラグインのロード
Zend_Locale
導入
Zend_Locale の使用法
正規化および地域化
日付および時刻の扱い
ロケールがサポートする言語
ロケールがサポートする地域
Zend_Log
概要
ライター
フォーマッタ
フィルタ
Zend_Mail
導入
SMTP 経由での送信
SMTP 接続による複数のメールの送信
異なる転送手段の使用
HTML メール
ファイルの添付
受信者の追加
MIME バウンダリの制御
追加のヘッダ
文字セット
エンコーディング
SMTP 認証
セキュアな SMTP トランスポート
メールメッセージの読み込み
Zend_Measure
導入
計測値の作成
計測値の出力
計測値の操作
計測値の型
Zend_Memory
概要
メモリマネージャ
メモリオブジェクト
Zend_Mime
Zend_Mime
Zend_Mime_Message
Zend_Mime_Part
Zend_OpenId
導入
Zend_OpenId_Consumer の基本
Zend_OpenId_Provider
Zend_Paginator
Introduction
Usage
Configuration
Advanced usage
Zend_Pdf
導入
PDF ドキュメントの作成および読み込み
PDF ドキュメントへの変更内容の保存
ドキュメントのページ
描画
ドキュメントの情報およびメタデータ
Zend_Pdf モジュールの使用例
Zend_Registry
レジストリの使用法
Zend_Rest
導入
Zend_Rest_Client
Zend_Rest_Server
Zend_Search_Lucene
概要
インデックスの構築
インデックスの検索
クエリ言語
クエリ作成用の API
文字セット
拡張性
Java Lucene との相互運用
応用
ベストプラクティス
Zend_Server
導入
Zend_Server_Reflection
Zend_Service
導入
Zend_Service_Akismet
Zend_Service_Amazon
Zend_Service_Audioscrobbler
Zend_Service_Delicious
Zend_Service_Flickr
Zend_Service_Nirvanix
Zend_Service_ReCaptcha
Zend_Service_Simpy
導入
Zend_Service_StrikeIron
Zend_Service_StrikeIron: バンドルされているサービス
Zend_Service_StrikeIron: 応用編
Zend_Service_Technorati
Zend_Service_Yahoo
Zend_Session
導入
基本的な使用法
高度な使用法
グローバルセッションの管理
Zend_Session_SaveHandler_DbTable
Zend_Soap
Zend_Soap_Server
Zend_Soap_Client
WSDL Accessor
AutoDiscovery. Introduction
Class autodiscovering.
Functions autodiscovering.
Autodiscovering. Datatypes.
Zend_Test
Introduction
Zend_Test_PHPUnit
Zend_Text
Zend_Text_Figlet
Zend_TimeSync
導入
Zend_TimeSync の動作
Zend_Translate
導入
Zend_Translate のアダプタ
翻訳アダプタの使用法
Zend_Uri
Zend_Uri
Zend_Validate
導入
標準のバリデーションクラス群
バリデータチェイン
バリデータの書き方
Zend_Version
Zend Framework のバージョンの取得
Zend_View
導入
コントローラスクリプト
ビュースクリプト
ビューヘルパー
Zend_View_Abstract
Zend_Wildfire
Zend_Wildfire
Zend_XmlRpc
導入
Zend_XmlRpc_Client
Zend_XmlRpc_Server
Zend Framework のシステム要件
PHP のバージョン
PHP の拡張モジュール
Zend Framework のコンポーネント
Zend Framework の依存性
Zend Framework PHP 標準コーディング規約
概要
PHP ファイルの書式
命名規約
コーディングスタイル
著作権に関する情報